2019年08月31日

ご開業時の標榜科目の事

一昔以上前に於ける開業の場合には、ご自身の専門分野では無い科目等についても堂々と色々な科目を標榜しておられたドクターも居りましたが、最近に於いては患者さん達は勿論、保健所等でも主要な科目を3つまでと云う形で限定して標榜する様にと云ったお達しが出る様になっておりますので、以前の様に様々な科目を出すと云うドクターはほぼ見られなくなって来ております。
但し、逆のパターンとして内科であっても総合内科等の標榜をされるドクターが数は少ないにしろ出て来ており、それらの標榜に対しての患者さんの反応がどれ位の物かであるのかと云う部分が検証されていない気も致します。
また、これは調剤薬局様のご都合と云う部分もあったりするのですが、専門科目を謳うドクターが多い物件に於いては多科目の標榜は患者側から判り難いと云う説明で、ご遠慮して頂くケース等もままありますが、この事は本当は一人で多科目を謳うと、他のドクターがその医療モールに入れなくなってしまう事への懸念もあり、そう云った意味に於いて釘を刺しておられると思うのですが、現実的にそう云った多科目標榜するドクターが減っていると云う事等も事実としてあり、またドクター自身がご自身の専門科目に誇りを持っておられると云う部分も大きいかと思われます。
昔のドクターがご開業される折には、専門が麻酔科等の場合には取り敢えず内科と他の幾つかの科目を標榜されたりしていた訳ですが、最近ですとそのまま麻酔科での標榜として「ペインクリニック」と云う形で、ご自身の科目をそのまま生かす方向になって来ている様に感じられます。
ただ、以前のドクターとは明らかに異なる形ではあっても、小児科ドクターが単に小児科クリニックとしてでは無く、お子様をメインとしてその親御さんやその上のおじいちゃんおばあちゃん等も、併せて気軽に来て欲しいという想いから「ファミリークリニック」と云うネーミングでご開業されるドクターも増えて来ております。
これらの場合には、小児科と内科・皮膚科等も入って来るケースも有る為に、先にお話の出た調剤薬局様主導の物件には入り難くなってしまう為、物件自体についても広く出回っている各調剤薬局主導の案件には、入り込みにくい状況と云った事が起きて来ております。
そう云った観点からすると、一般的な医療モール案件を除外して検討する形となり、残された物件検討材料が建て貸しの戸建案件かドラッグストア物件で、複数科目の誘致を目論む物件以外の物であれば検討材料として浮上して来ますから、その2種類の物件を主にターゲットとして探す形になって参りますので、他の科目を除外する形で物件選びをする事になり、自ずとエリアや物件選びに若干ですが制約も出る形になって参ります。
しかし、本当にそう云った形での「ファミリークリニック」を目指すのであれば、多少の犠牲と物件の幅が狭まる事は致し方も有りませんので、その上でのより良い物件を探すしかないと云うのが現実的なお話になって参ります。
でもそう云った形で物件が上手く見つかれば、小児科をメインとして一般内科や皮膚科系等も診る形になりますので、患者さん達からは重宝されるクリニックとしての認知が広がり、ドクターご自身も遣り甲斐のある地域医療を担う形となり、診療そのものに対しての面白さと云う部分においても更に大きくなるのではないでしょうか?
故に、ご開業される折の標榜科目については、専門特化する方法と逆に広く集める主治医的な範疇を求めるやり方の二通りでの選択が、最近のトレンドとして有る様に感じられます。
これからご開業されるドクターに於いては、ご自身の方向性とご専門に対する思い入れを良く吟味された上で、ご開業時の標榜科目をご選択される事をお勧め致します。
posted by 医院開業物件パラダイス at 14:34| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月26日

ご開業時期と退職時期との関係

これからご開業を検討されておられるドクターにとっては、現在のお勤め先をいつ頃ご退職して、どの様な形で新たにご自身のクリニックをご開業されるのかと云う部分について、具体的な時期等をシッカリとお考えになられていない方が多い様に感じられます。
常に働いている場所での通常勤務をしながら、先のご開業についての検討をする際に、どうしても物件情報やその物件についての診療圏調査の結果等が優先的に気になってしまいますから、ご自身の勤務先をどれ位の期間で退職出来るのかと云う部分が意外にあやふやであったり、簡単に考えてしまうケースもあったり致します。
しかし、勤務先の経営者にしてみれば、急に辞めますと云われてもそのドクターの代わりになる人を探さなくては経営に響いてくるお話ですので、簡単に「はい、そうですか」と云う事で済ませる訳にはいきませんし、そのドクターの代わりを探す期間も含めてある程度の期間を置いて、ご自身が辞めるタイミングを見計らっておきませんと、余りに性急な辞め方をした場合には恨まれる事にもなり兼ねず、結果的に良い形で終わらせられないケースにもなって参ります。
弊社に於いても、ご開業のお手伝いをさせて頂いたドクターの方々がお辞めになられる際には、必ずその時期的な部分で余裕を持った時間をおいて前倒しでお話をされる様にお伝えを致しておりますが、特に医局がらみでのご退職の場合には年単位での時間を見ておかなければ、まず辞められないと云う部分もございますので、この点には非常に注意が必要になって参ります。
ですので、ご開業時期とご退職時期の連動を考えて時には、必ず開業支援をするコンサル会社へ相談した上で、ご開業物件の入居可能時期と共にご退職が可能な時期との擦り合わせをしながら物件の検討をされておかなければ、物件を押さえて置く為に余計な空家賃を支払う羽目になってしまったり、空家賃の支払いを出来ないと云う事で物件を他のドクターに持って行かれたり、逆に物件がここしかないと云う位の物であってもご自身の勤務先を辞められないと云った事になって、最悪の二択を迫られる事になったりも致します。
ですので、もしご開業のご検討をされる事になった場合には、いつとは言わずともご勤務先の方へは、軽く近い将来において開業を考えていると云う旨を、上司なり経営者に対してお伝えしておく事が肝要かと思われます。
そう云った下準備の軽い物から始めて行き、ある程度勤務先の経営者の方でもこのドクターはその内に退職を考えていると云う事を理解して居て貰えば、具体的なお話になった際にも急なお話でと云った形で激怒される事も無く、出来るだけ円満に辞める事も出来る訳ですので、その辺りについては大人の行動が求められる形になって参ります。
意外にドクターの方々は、ご自身の事に集中する余りに回りの状況や立場を忘れるケースが多々あり、急に辞められても困るよ等と文句を言われたり恨まれながら辞める形は、ご自身の新たな船出に対してもあまり気持ちの良い事ではありませんので、この辺りの時期的な事は事前に良くお考えになられる事をお勧め致します。
お辞めになられる期間としては、大体1年前に言うパターンと半年前には云うパターン、後はバイト先等の場合に於いては3か月前位でも大丈夫と云うケースもあったり致しますが、やはり勤務先の経営者の事を考えて迷惑を掛けない様にするには、最低半年前には具体的なお話をしておく方が宜しい様に思われます。
具体的にご開業の準備期間としては、物件が決まっている場合に於いては約半年位の時間でご開業まで漕ぎ着けられますので、物件の確定と共にご開業の時期にも気を配り、ご自身の科目に於いてはどの時期に開業すれば最も効率の良いご開業が出来るのかと云った部分も考え併せて、ご開業の時期の決定とご退職についての時期もお決めになられるのが宜しいかと存じます。
保健所や厚生局への届出の際には、実際の開業日より1ヶ月早い時期に開設届の提出をしなければならず、開業日の1か月前にはそのクリニックの開設者として登録を受ける形になりますので、実際のご開業日の1か月前にはご勤務先からご退職をされている事が必要であり、更に云えばご開業日の2か月前位には完全なフリー状態になっておられた方が、スタッフ募集における面接や電子カルテの作成入力作業に余裕を持って望めますので、精神的に楽になりますしご自身のクリニックへ注力出来ると云う部分に於いても、ご開業日の2か月前位にご退職をされている事をお勧め致します。
posted by 医院開業物件パラダイス at 12:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月18日

最近の開業物件の流れ

一頃は新規の開業物件情報に関して、エムスリー等への全物件の露出等の為か殆ど全ての物件情報を、広く浅く見てしまっていて既に物件情報としては把握していると云ったドクターが多く見受けられましたが、そう云った事の反省もあってか近頃では全ての物件情報をエムスリー等への媒体に出さず、新規案件で各薬局等で温めておきたい物件については自社内でマル秘扱いでドクターへの個別紹介と云う形で新規案件情報を出している状況が伺えます。
その様な形での物件情報が弊社等へ流れてくる時点において、既に幾つかの科目が決定していて、残りの部分でのフォローのお願いと云う形の物件情報が多くなって来て居る様に感じられます。
しかしそれでも既に決定済みの科目のある物件であっても、逆にそれらの科目が決定している事によって、それ以外の科目のドクターはご自身の科目がそこへ参加した場合に相乗効果の期待出来る案件であれば、大変検討し易い環境が揃っている物件となりうる訳であり、魅力のある物件情報であると云う事も出来るのかも知れません。
また調剤薬局主導の物件以外にも、最近に於いてはドラッグストア系列の物件情報もかなり集まって来るようになり、これらの物件に於いては集客力の強いドラッグストア案件であれば、ドクターサイドから見るとかなり集患にも貢献出来る物件となりうる為、大いに検討に値する物件情報になろうかと存じます。
今迄の調剤薬局主導の物件の場合には、周辺環境や近隣のマグネット物件の有無も重要なポイントになっていた訳ですが、ドラッグストア案件の場合には既にその物件自体がマグネット案件を兼ねているケースが多く、それだけを見ても意外に魅力的な物件になるケースが多く見受けられます。
但し、気を付けたい部分としてはこれら商業施設内案件の場合には、通常の賃料の他にも施設協力金等のランニングコストの発生がある場合も見受けられる為、それらも含めての吟味が必要となりますが、それでも集患への貢献度の方が高いと踏めれば、そう云った付加支払についても納得の出来る部分であったり致します。
これらの事を含めて、最近における新規開業物件の流れとしては、全くのブランニュー案件の他にも物件情報が開示された段階に於いて、既に幾つかの科目が決定していると云った物件情報もありますので、軽く流して物件情報を見ると云う姿勢では無く、その物件の周辺状況や環境についても目配りをしながら検討する必要が有る様に感じます。
ただ、いくら診療圏調査の結果が良かったとしても、実際に蓋を開けてみなければ判らないと云う事もあり、その根本にはドクター自身の人間性や患者対応等が大きく反映されるケースも多々ありますので、まずはドクター自身が人に好かれる要素をどれ位持っているのか?と云った部分も関係して参りますから、勤務医時代の様な感覚だけでご開業される事はご自身の中でリセットされてからが宜しい様に感じます。
非常に人気のあるクリニックのドクターにお話を伺いますと、本当に流行るクリニックである為にはドクター自身が人に好かれなければ患者さんも付いてきませんし、逆に流行るドクターは何処で開業しても必ず成功するものだと云うお話を以前に伺った事が有りますが、よく観察してみるとそのお話は本当に納得の出来るお話でしたので、これからのご開業をご検討されるドクターに於いても物件のご検討と同時に、ご自身の人間力の向上も大切にされる事をお勧め致します。
posted by 医院開業物件パラダイス at 11:39| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする