2018年05月17日

ご開業時の融資について

現在、ご開業のご準備をされておられる先生がいらっしゃいますので、その先生の実例をご紹介と云う形で開業資金調達の一つの方法としての融資受けと云う事について、お話を簡単に致します。
まず、ご融資を受けるに当たっては開業物件についての大まかな決定が既になされている事が先決であり、その物件の敷金や賃料等の諸条件がハッキリしなければ、当然、設備資金の一部としてカウントされる融資資金は決まらない事になりますので、まずは、物件の確定と云う作業が始めに為されなければなりません。
それから、いよいよ開業資金集めと云う事での融資先の検討に移る訳ですが、ほぼ3大メガバンクへのアクセスをしても、そのいづれかに大きな貯蓄等をしていない場合には、借入金の好レートを引き出す事は難しい感じもあり、更には銀行によっては上限設定が厳しい為に、わざわざそちらで借入する理由が見つからないと云った条件面での不利もあったり致します。
一番の狙い目としては、地方銀行さんの中で探しながら一行だけではなく複数行を競合させた上で、好レートを出して頂く形が最も望ましい訳ですが、これについてもほぼどの銀行であっても、融資をするにおいては自行に預金口座を持って頂く事が第一条件であり、その為にレートの良い貸し付けをしながら預金を増やすと云うのが本来的な目的である訳ですので、その辺りの相手の考えを理解しながらお話を進める形にしませんと、ドクター側の都合や思惑だけでお話を進めようとしても、相手も早々乗って参りません。
ですので、銀行などの金融機関を競合させるやり方は最もオーソドックスで良い方法ではありますが、ドクターサイドに於いての弱み等がある場合には気を付けながらの交渉をして行きませんと、逆に軽く見られたりお断りされたりするケースもあると云う事をお知りになられておく事も必要です。
今回の先生については、自己資金が何千万円もお有りになっていたのですが、いよいよご開業の準備を進めると云った段階に於いて、ご家庭の事情もあって都内に一戸建てのマイホームを造られ、そこにご開業用の資金を投入してしまった為に、開業資金ゼロ状態で融資受けをする形になっている訳です。
元々、開業資金としてはこの業界内において良く云われる事として、最低500万円の通帳コピーは必要ですと云った事が良く云われる訳ですが、この先生もそう云った慣例?に基づいてそう云ったコピーも手にしておられたので特には問題無いと云う積りでおりましたところ、昨今の「スルガ銀行」シェアハウス問題によって通帳コピーではNGであり、通帳原本での確認を実務担当者がしなければ先へ進めないと云った通達が、つい最近になって出る形になったようです。
こうなって来ると、殆ど無い所持金をかき集めて一つの口座に入れ、折角500万円以上の物を預金通帳コピーとして作っても、結局無い事がばれてしまう結果になると云った事になって参ります。
ですので、ご開業される前には担保物件を持っていた方が良いと云った様な銀行マンの甘言に惑わされる事無く、シッカリとご開業準備金と云ったものはその時が来るまで握りしめている事が大切であり、そう云ったキャッシュを持っていれば別に借り入れをしなくても良いケースであっても、逆に銀行の方から融資を受けて欲しいと云ったお話が出て来たり致します。
現に数年前に5千万円位開業資金を持っておられたドクターは、1円も自己資金を出す事無く全ての開業資金を融資で賄い、自己資金はそのままの形で持っていて何かあった場合の保険としてそっとして置き、銀行借入金だけで全ての事業経費を賄いながら更に自己資金を貯めて行き、開業から3年後には広い土地付き一戸建てを手に入れ、更に資金が残っていると云った上手なお金の使い方をしているドクターも居られます。
ですので、これからご開業のご検討をされるドクターの方々は、くれぐれも自己資金が少し貯まったと云ってもそれを他へ転用する事はせずに、必ず残しておいて手を付けないようにされる事を強くお勧め致しますし、そうする事によって逆に多くの資金を銀行から引き出す事も可能になる訳なのです。
融資受けについても、結局の所はお互いのウィンウィンの関係が成立しなければ、上手く行かないと云う原則が存在すると云う事を、是非、覚えておいて頂ければと存じます。
posted by 医院開業物件パラダイス at 09:48| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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