2019年06月23日

ご開業用物件の多様化とは?

ご開業用物件については、10年前から全く変化の無いスタイルの物件もありますが、戸建物件(医療ビレッジ形式)の物やビル診(主に医療モール形式)の物が依然として主体ではありますが、このスタイルの他に最近特に目立って来たものとしてドラッグストアの併設物件が挙げられる様になって参りました。
形式としては医療モールに準ずる形のものが多い訳ですが、中には敢えて複数科目では無く単科でのご開業であっても歓迎される形でのご開業が出来る物件もありますので、他科目と一緒に歩調を合わせるのは抵抗があると云ったドクター等の場合には、こういった物件でのご開業をご検討されるのはお勧めだと思われます。
多くの物件については、調剤薬局様が主導して物件開発をしている為に、昔であれば調剤報酬の部分でも余裕がありましたから科目が少なくても割合に鷹揚に構えていた大手調剤薬局様も、最近になりますとそうも言っておられず単科での薬局出店はほぼ難しい状況になっており、勢い開発物件(新規計画物件)については複数科目がご開業される状況になりませんと、ある科目のドクターがその物件でのご開業を決めたとしても、他の複数のドクターがご開業されると云う事で手を挙げない限り、その物件は計画倒れになる可能性が高くなり、その物件でご検討されていたドクターにとっては非常に不安定な状況が発生する事になってしまいます。
ですから、調剤薬局様主導の物件については比較的空きが出来てしまう物件が多く、その穴を埋める努力を更にしなければならないと云った、薬局側にとっても苦しい状況が生み出されてしまっている訳です。
また、医療ビレッジとして運営する場合に於いては、その物件を建てる場所を提供する土地所有者が希望する事によって、初めてその場所に医療物件を建てる事が出来る形になる訳ですが、その場合に於いても土地所有者は基本的には医療とは全く関係の無い方であり、土地の有効活用を主眼にしているだけですから医療には不向きな土地と物件であったり、計画を進めても心変わりをして一般の物販関係へ物件をスイッチしてしまう恐れも多分にあり、こちらについても土地オーナー様が医療に関しての理解のある方で無いと、非常に面倒な結末になる事もあったり致します。
それと、医療ビレッジ形式の場合には戸建の診療所物件が2〜3戸建てられると、その他に調剤薬局用の建物も加わりますから、かなり広めの土地でなければ駐車場スペースの確保も難しくなり、簡単にそう云った物件の開発も出来る訳ではありませんし、これらは必ず郊外型になる事が多い為に駐車場スペースは必須になって参りますので、余計に広さが求められる事になり土地オーナーとしては金銭的にかなり余裕のある方で無いと、これらの物件開発には加わって頂けないと云うのも実情です。
こうした状況の中、新たに注目を浴びて来ている物件として、ドラッグストア併設物件が挙げられる訳ですが、実際にはまだまだドラッグストア併設物件への入居ご開業については二の足を踏むドクターも多く居られる様であり、直ぐに決まるケースとそうでないケースの2極化になって居る感じも致します。
しかし、ドクター側が二の足を踏む気持ちも判らないでは無く、これらドラッグストア形式の物件はその殆どが郊外型ですから、駅からも離れており、場合によってはドクターが希望する都心に近いエリアでは無く田舎と呼ばれるエリアに行かなければ、その物件が余り無いと云う現実もあったり致しますから、ドクターご自身のお子様の教育に絡んで、余り遠方や、通勤に時間の掛かるエリアへは目を向けたがらない、と云う事も理解できるのです。
しかし、そうは言ってもご開業はドクターご自身が行う事業に他なりませんので、事業として成功しなければやる意味も無い訳であり、ここは何としてもご成功頂かなくてはならない部分ですし、そう云った意味合いに於いては単科であってもドラッグストアとしての売上が見込める業態であれば、ドクター一人であって処方箋枚数が余り多くなくてもドラッグストアとして経営的に不利になると云う事は無く、逆にドラッグストア側からのメリットとしてお客様に物販以外の医療もご提供しますよと云ったスタンスが取れる訳であり、その意味に於いては単科であっても殆ど問題が無いと云う部分に於いて、ドクターはドラッグストア物件にも検討の余地を見出すべきなのかも知れませんし、仮に複数科目が揃えばそれはそれで医療としての相乗効果も期待出来る訳ですので、ドクター側にとってのデメリットはかなり少なくなる訳です。
ましてドラッグストアには、どの物件であってもほぼ千人単位での買い物客が来る訳ですから、それらの客が仮に遠方から来ていたとしても自動車で来るのであれば、駐車場さえシッカリと確保出来ていればそれらの客が患者へと転換する事は現実的に大きな魅力になり得る訳ですので、この辺りも事業としての戦略に加味する必要があろうかと思われます。
こうなって来ると、単なる診療圏調査結果だけを信じていても、更に遠方からの患者の取り込みが可能になりますから、ドクターサイドの受け入れ態勢がシッカリとしていて、スタッフ等も感じの良い優秀な人を集められれば更に口コミでの患者の増大に繋がりますので、かなり希望の持てる物件だと云う事も出来るかと存じます。
以上ですが、現状でのご開業用物件の多様化と云う点において簡単なご紹介をさせて頂きましたので、今後のご参考として多岐に渡る物件のご検討材料の一助として頂ければ幸いに存じます。
posted by 医院開業物件パラダイス at 10:17| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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